もし、あなたが普通の営業担当者なら、今とても疲れていることでしょう。
今の営業スタイルではうまくいかないと思っていても、なかなか変えることができない。でもこのままじゃ嫌だと思っている。だったら営業スタイルを変えようと思ってみても、大変そうだし、面倒だし、このままでもう少し頑張ってみようと思うことでしょう。そうではなく、やっぱりこのままじゃ嫌だから、営業スタイルを変えようと決断したとしても、多くの人は、次の悩みにぶつかっています。営業スタイルを変えたいと思っていても何から始めたらいいのかさえもわからないという人がほとんどなのです。
営業でうまくいっていたい時に、いろんなことを変えてしまう人もいますが、全部を一度に変えてしまうと、慣れないことが多すぎて、苦労します。また、何を変えたことが良かったのかがわからなくなってしまいます。
今から紹介する方法は、
少しずつの変化でいいし、
ダメだと思ったら元に引き返すこともできるし、
安心して始めることができます。
営業スタイルを変えようとする時に最初に着手するといいのが次の方法です。
大好きなことを少しずつ営業に取り入れてみる
もし、あなたが普通の営業担当者なら、今とても疲れていることでしょう。そして、自分の大好きなことなんて、長い間考えたこともないと思います。私が相談にのってきた若手の営業たちの多くは、「毎日忙しすぎて、帰宅が遅く、疲れてぐったりで、あとは寝るだけ」と言っています。まして、「自分の大好きなことをやって営業する」とか「自分らしく成功する」なんて、できるわけないというのです。
私がアドバイスしてきた、「幸せな未来をつくる住宅営業」たちも、以前は普通の営業でした。自分の技能に自信がもてず、忙しく日々の生活に追われていました。それでも、心の中で強く感じていたのは、「このままじゃイヤだ!!」ということでした。そして、自分のやりたいことに真剣に向き合い、いろいろ試したり迷ったりしながら、自分の大好きなことをみつけてきました。
その中で、一番大切なのは、今までの営業活動のセオリーを壊すことです。教えられた営業スタイルを守る毎日に流されるのではなく、自分を変えてみようと決めることです。しかし、その想いもなかなか持続することが難しいのが普通でしょう。
そこで、最初のステップは、
「自分の好きなことを少しずつ営業の中でやってみる」です。どんな小さなことでもいいのです。
昔、絵を描くのが好きだった人は、提案資料の中に小さく絵を描いてみてもいいでしょう。
描いた絵を額に入れてお客様を迎える部屋に飾ってみるのもひとつです。
音楽が好きだったら、商談室で流す音楽を変えてみたりするのもいいでしょう。
香りが好きなら、アロマテラピーを話題にしたり、店舗の中をコーヒーの香りで満たしたりすることもいいかもしれません。
これらのことであなたの営業成果が飛躍的に変わるとは思いませんが、楽しくお客さんを迎える準備をする時間を持ったあなたは、ちょっと前のあなたと違うはずです。忘れていたワクワクした気持ちを思いだし、営業人生に変化を感じ出してきます。ちょっとしたことがきっかけで、未来は大きくひろがるものです。
そして、「自分の大好きなこと」をやっている人には、お客様との人間関係でも恵まれるという幸運も付いてきます。それは、自分らしさを出して、持ち味を見せている人は魅力的だからです。
あなたなら、自分の大好きなことをやって生き生きしている営業担当者と、自分の嫌いなことをやって暗く沈んでいる営業担当者の、どちらを大切なお買い物をする時のパートナーとして選びますか?